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2011年 01月 05日
![]() マーロウと聞いて、フィリップ・マーロウを思い出す人は、ハードボイルド小説が好きな人。でも、湘南の人は一緒にプリンを思い出したり。私はどちらも好きです。 プリンの事を書くと、それはそれで長くなるので、フィリップ・マーロウに話を戻します。 正月に、実家に帰って、暇なものだから、新聞を隅から隅まで読んでいると、村上春樹氏がレイモンド・チャンドラーの翻訳をしていて、タイトルは「さよなら、愛しい人」と書いてあり、既に2作目とのこと。 村上春樹氏の小説は好きで、ずっと読んで来ているのですが、広告を見て、どうしてここに手を出してしまったんだろうか?と、しばらく考え込んでしまった。 清水俊二氏の翻訳に、春樹氏の中で違和感があったのだろうか? レイモンド・チャンドラーを読んだのは、和物の面白そうなものを読みつくして、何か面白いものは無いかなと、父の本棚を眺めている時に見つけたのがきっかけです。 読みだしたら、あっというまに引き込まれ、すぐにすべて読みつくしてしまいました。主人公のフィリップ・マーロウの不器用で人間臭いところは、春樹氏が描く主人公になんとなく似ていて、そのため、すうっと入って来たのかなとも。 レイモンド・チャンドラーの翻訳は、田中小実昌氏の訳もあります。「高い窓」、「湖中の女」は、田中小実昌氏が先に翻訳をしています。でも、清水氏にとって、チャンドラーやマーロウは、彼自身のような存在で、彼自身が納得のいくものをどうしてもつくりたいと、田中小実昌氏の了解を得て、2作の翻訳を行い、「高い窓」の翻訳の最中に、食道がんでこの世を去ります。後を引き継いだのが、清水俊二氏の弟子で、今、映画の翻訳の第一人者の戸田奈津子氏。「高い窓」のあとがきで、その時の様子が描かれています。あとがきを読むだけでも、清水俊二氏のマーロウにかける思いが伝わってきます。 そんなわけで、「レイモンド・チャンドラー+清水俊二は、何かとても神聖なもので、誰も手を付けてはいけないもの」であったのに、どうして?というのが、ファンの気持ちで、アマゾンのコメントは、かなり辛口のものが多いようです。 でも、そんなことは百も承知でやっている春樹氏は、やっぱりただ者ではないですね。 読むべきか、読まざるべきか、どうしたものか。
2009年 07月 19日
村上春樹氏の1Q84を読み終わりました。
登場してくる人達は、春樹氏の以前の作品に出てきた人達を思い起こさせます。 春樹氏の本を読むのは、また登場するであろう彼の作り出した人達にまた会いたくなるからなのかなと、読み終わって思いました。レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのようにわかりやすくは無いのですが・・・。 「ノルウェイの森」の映画化が決まって、ワタナベ=松山ケンイチ、直子=菊地凛子、緑=水原希子だそう。 映像にするのは、かなり難しいというか、不可能な気がします。でも、映像にかかわっている人がやりたくなる気持ちもわかります。誰もやれそうにないことをやってみたくなる。これは、ものづくりに関わる人の性ですので・・・。松山さんも菊池さんも素敵な役者ですが、あまり見たいとは思わない。 私の中にある「ノルウエィの森」を大切にしたいので。 < 前のページ次のページ >
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